翡翠のビオトープ

不協和音に満ちた世の中の静穏な間奏。

Life is Canvas.

人生はキャンバスに描く絵のようだ。

 

その絵が壮大な壁画になるように生きる。

 

持っている色の数を色々な経験や本を読むことで増やしていく。

 

得られた色の絵具も使わなければ固くなってしまう。

 

その絵具を柔らかくするためには、水が必要。

 

それは一種の壁を乗り越える挑戦。

 

絵具も子供のように稚拙に塗ることも出来るけど、名作のようにソフトなタッチや、力強い絵を描くことができる。

 

辛い経験や忘れ去りたいことは灰色や黒色の絵具になる。

 

綺麗な色も下手に混ぜれば、汚くなることもあるし、鮮やかな色になることもある。

 

明るい色だけで絵を描くこともできるけど、黒色や深い緑など色々な色があった方が深い・趣のある絵が描ける。

 

絵の描き方だって失敗が沢山あったからこそ上手くなるんだし、試行錯誤なんだ。

 

描くのを恐れていたって何も始まらない。

 

そして、そのキャンバスは何かを見て模写する訳ではない。

 

人の人生を真似したってそれはあなたの絵ではないし、人の指図通りに書いたってあなたの絵ではないのだ。

 

時流や流行に流されて、小手先の技術で描く訳にもいかない。

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知のジレンマ

 

自由の喜びを知ったのに、

      社会の中で自由ではないことを知った
愛情の強さを知ったのに、
      愛情が脆く情けないことを知った
信念の重みを知ったのに、
      自分を信じられなくなることを知った
情熱の火力を知ったのに、
      風前の灯火になることも知った
幸せの糸口を知ったのに、
      すぐに幸せにはなれないことを知った
使命の萌芽を知ったのに、
      使命感に押し潰されそうになることを知った
孝行の必要を知ったのに、
      目前にすると素直になれないことを知った
成功の旨みを知ったのに、
      成功という言葉が響かないことを知った
生命の尊さを知ったのに、
      死を考える自分もいることを知った
知識の豊かさを知ったのに、
      時には手放さないといけないことを知った

 

破壊の恐怖を知ったのに、

      時には自分を壊した方が良いことを知った
恐怖の深みを知ったのに、
      勇気が沸いてくることを知った
屈辱の衝撃を知ったのに、
      屈辱が原動力となることを知った
不安の粘着力を知ったのに、
      翌朝には心機一転していることを知った
孤独の切なさを知ったのに、
      人に温かみを与えようと思うことを知った
失敗の苦痛を知ったのに、
      いつの間にか失敗でなくなることを知った
逃避の不甲斐なさを知ったのに、
      その対象が変化の種であることを知った
挫折の痛みを知ったのに、
     傷もまた人生を色鮮やかにすることを知った
逆境の厳しさを知ったのに、
     心が強くなり人に優しくなれることを知った
破滅の苦難を知ったのに、
     零から新たに積み上げていけることを知った

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死を想い、生を全うする

中島美嘉が歌う「僕が死のうと思ったのは」

 

「死にたい」と言うことが一種のタブーとされる社会。

苦しい、つらい、逃げたい、寂しい、心の温もりを感じたい、と言うことでさえ、自分の中の壁を打ち破って伝えないといけない。

誰もが一度は「死にたい」と思うことがある。

 

・寝付けず酔ったような頭で早朝の駅に立ち、虚ろな目でホームを眺める日
・深夜に疲れた身体で憂鬱な気持ちで摩天楼を見上げる日
・坂を登って帰宅して行く人をよそに、坂を下っていく自分の姿が人生を暗示しているように感じる日
・絶望感に打ちひしがれて、包丁の柄を握ってしまった日

 

そんな日常を生きる人だって沢山いる。

 

それが、甘えだとか、大袈裟だととか、言われるんだけど、
そうやって相対的に切実な感情を否定してしまう前に、絶対的なものとしてそれに向き合って欲しい。

 

だって、

 

「死にたい」

 

という感情は、精一杯の

 

「生きたい」

 

気持ちの表明だから。

 

いじめを受けている子やうつ状態にある人が言う、

 

「大丈夫」

 

という言葉。それは、

 

「大丈夫じゃない、助けて欲しい」

 

という気持ちの裏返し。

 

人と上手く接することができなくて、

 

「構わないで」

 

と突き放して言う、或いは、自分で何とか解決しようとするのは、本当は

 

「心の温もりを感じたい」

 

から。

 

そうやって、言葉の裏返しに気付いてあげる、気付いてもらうことがどんなに大変なことか。

 

そんな自分の気持ちを吐露したいし、分かって欲しい。

 

分かってあげるには、自分もそういう経験がないと中々分からない。

 

学校や職場で元気に一生懸命生きている、笑顔で接してくれる人が、家では悲痛に打ちひしがれていて、涙を流していることが想像できるだろうか。

 

うつ病やいじめ、差別、その他の悩み、そうした「心の葛藤」を持つ多くの人は表面に出さないし、人に分からないように生きている。

 

でもそれは、「本当に強い」からだと思う。自分で何とかしようと思えるのは、誰かへの親切心や愛情があるからこそ。

 

だから、あとは、思い切って友人や家族に相談してみる。

 

周りの人は、察してあげるようにすべきだし、経験がある人は周囲の人の機微を感じ取れることも多い。

 

本当に人生で一番大切な人は、身近な人、周囲の人。

 

そういう人を大事にしてこそ、地域の人や顧客や、世界中の困っている人への手助けもできる。

 

蟻地獄の泥沼にはまり引き込まれそうな時に、縁で手を伸ばして掴んでくれる、そして、引き上げてくれる人が1人でもいてくれるといい。


そんな想いを引き出してくれた中島美嘉の曲、「僕が死のうと思ったのは」

 

強烈なタイトルだけど、歌詞と世界観が琴線に触れました。

 

楽曲提供はamazarashiの秋田ひろむ

※参考記事↓

http://www.cinra.net/interview/2013/11/21/000000

今回初めてその存在を知ったけど、自身の経験と背景に裏打ちされた示唆に富む歌詞を書かれている。

 

中島美嘉がそれを歌うことで、心の響板を震わす彼女の声に載せて、その歌詞の意味や世界観が伝わってずっしりと染み込んでいく。そんな曲です。

 

歌詞:http://www.uta-net.com/song/150037/
ライブ動画:https://youtu.be/QL3T2Nzcqcs

 

僕は歌詞検索からこの曲を知りました。自分が聞きたい感情や状況の曲を探したいときは本当に良いです。

 

歌詞一部抜粋↓ーーーーーーーーーーーーーー
僕が死のうと思ったのは 冷たい人と言われたから
愛されたいと泣いているのは 人の温もりを知ってしまったから

僕が死のうと思ったのは、あなたが綺麗に笑うから
死ぬことばかり考えてしまうのは きっと生きる事に真面目すぎるから

僕が死のうと思ったのは まだあなたに出会ってなかったから
あなたのような人が生まれた 世界を少し好きになったよ

あなたのような人が生きてる 世界に少し期待するよ
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「死にたい」と思っているのに、必死に生きている人は、それだけ強い人間。弱さを受け入れる強さ、もある。

 

そして、その弱さをさらけ出すことは、人間味があり、人間らしいことだと思う。

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